65歳以上の高齢者の7人に1人が
発症しており、その割合は今なお増加傾向にある
「認知症」
これを予防する手立てが報告されています。
認知症が進行している患者さんでは
痛い所、気になる所があっても
いざ受診した時にはそこがどこだったか
忘れてしまっていたり
治療方法や経過などを聞いても
理解するのが難しくなっていたり
程なくして忘れてしまうことがある為
治療には付き添いの方のご協力が不可欠です。
今回はMCI(軽度認知障害)という
認知症の一歩手前の段階において
悪化を防ぐ試みがなされています。
具体的には
①体重の5~10%を
減量させる為の食事指導
②週1〜3回の筋力トレーニングを始めとした
運動指導
③自宅でするコンピューターを用いた
脳トレーニング
④血液検査結果を踏まえた健康指導です。
結果、処理速度を始めとして遂行機能などで
明らかな改善が認められたということです。
①から④の全てをこなすのは
中々大変かもしれませんが
MCIであれば改善という希望があることは
大変心強いことです。
かかりつけ歯科医として
単なる歯科治療に終始せず
①〜④を始めとした生活習慣の改善から
認知症予防にも結び付けられるように
尽力していきます。
参照文献
A 2 year multidomain intervention of diet, exercise, cognitive training, and vascular risk monitoring versus control to prevent cognitive decline in at-risk elderly people (FINGER): a randomised controlled trial