歯周病ブログ㊷~慢性腎臓病~

「腎臓を良くするには歯周病治療から」

というのは決して言い過ぎではないことの

根拠となるのが今回の文献。

 

オリンピックでお馴染みの

リオデジャネイロの大学附属病院にて

26名の慢性腎臓病の患者に対して

1人の歯周病専門医が歯周治療を行った後

90日後と180日後に血液検査を行っている。

 

結果は、歯周炎の改善は勿論のこと

腎臓機能の指標となる糸球体濾過量についても

増加がみられた。

 

歯周病を放置すると

食事や歯ブラシなど日常生活の中で不可避な

口腔内への物理的刺激によってでさえ

血管内に口腔内細菌が入る機会(菌血症)を与え

腎臓を始め、内臓に悪影響を及ぼす。

逆に歯周組織を健康な状態に持っていけば

菌血症も減り、全身の内臓の健康増進にも

繋がると言える。

 

参照文献

Almeida S1, Figueredo CM1, Lemos C2, Bregman R2, Fischer RG1.

Periodontal treatment in patients with chronic kidney disease: a pilot study.

J Periodontal Res. 2016

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