今回のテーマは
歯周病になると虚血性心疾患になりやすくなるのか
虚血性心疾患とは
狭心症や心筋梗塞のことで
心臓の筋肉に酸素と栄養を与えている冠動脈
が狭くなったり詰まってしまう病気。
現時点の結論は、
歯周病になると虚血性心疾患の有病率と死亡率が高くなる
しかし、発症と進行との関連については
十分なエビデンスは認められないとのこと。
その理由の一つとして交絡因子が挙げられるとのこと。
歯周病は慢性疾患であり
例えば細菌感染期間、年齢の影響も受け
中高年で発症することが一般的だが
この年齢は一方で動脈硬化の促進因子でもある。
従って数々の調査結果により
歯周病が虚血性心疾患に影響を与えているとも取れるが
他方年齢が虚血性心疾患に影響を与えた
と言えなくもない。
年齢以外に喫煙や飲酒などの嗜好品
食生活習慣等の生活習慣
また糖尿病など全身疾患も
交絡因子となっている可能性がある。
複雑な因子が絡み合っている為
それらを紐解いて虚血性心疾患と歯周病だけに
スポットを当てられればより明確なのだが
心臓を守る為にも
歯周病のコントロールは体に有益と言える
ことが分かる。
参照文献
日本歯周病学会
歯周病と全身の健康