顎関節症の治療法として、前回の
認知行動療法があるが、マウスピースも
その効果が実証されている。
顎関節症の場合には関節や筋肉を安静にする為に
口を大きく開け過ぎず
かつ咬まないことが大切だが
例えば寝ている時などそれが出来ない時に
マウスピースが有効になる。
はめた状態で咬むと顎関節や筋肉のストレスが
減る様に設計されている。
Long-term treatment of disk-interference disorders of the temporomandibular joint with anterior repositioning occlusal splints.
では、咬んだ時に意図的に下顎が
前下方に移動する
前方整位型オクルーザルスプリントと呼ばれる
マウスピースについて治療効果を検証している。
40名の顎関節症患者が装着し8週間後
80%の患者で顎の音や痛みが消失した。
2.5年後に再度調べると、75%の患者は痛みが無いものの
66%の患者は顎の音の再発を認めた。
マウスピースは、治療の順番としては認知行動療法の方が
優先されることが多いが、同じく有効な治療法である。