「顎関節症って治るんですか」
「どうやって治すのですか」
顎関節症で悩む患者さんは当院でも多く
この様な共通の質問を受けます。
前回でも触れた、顎関節症は顎関節「病」でないことから
原因と治療は確立はしていないが
アメリカのTMD Policy Statementが治療指針として
広く知られています。
そこでは特に可逆的な保存治療が重要視されており
具体的には、他の糖尿病や高血圧症にも当てはまる
生活習慣の改善が一つに挙げられます。
例えば…
運転中、仕事中上下の歯を接触させていたり
寝ている時に枕を横にしていたり
歯軋りしていたり
頬杖をついたり
目一杯大きなあくびをしたり
…
と、これは全て私のことだが
患者さんにも似たような
顎に力が加わる様な固有の癖があるはずで
それを自分で直していく
地道な作業が顎関節症には有効です。
顎を刺激するようなことなんて
思い当たる節がない方も多いかもしれないが
無くて七癖という諺もあります。
症状に悩まされている方は
今一度日常生活を見直してみることが大事です。
もちろん、他にもマウスピースなど
エビデンスの有る治療法もありますので
また紹介させて頂きます。