歯ぎしりの顎関節症への関与については
今一つはっきりしていないようだが
歯並びや咬み合わせについてはどうだろう
上下の歯を咬み合わせた状態で
耳元の顎関節に不自然なずれが生じている場合
(知らず知らず無理して咬んでいる状態)
一咬み一咬みの蓄積によって
顎関節の疲労・ストレスが増して発症することは想像出来る。
具体的にどういう歯並び、咬み合わせが
どの程度顎関節症に関与しているのか
こちらの文献で調べられている。
A multiple logistic regression analysis of the risk and relative odds of temporomandibular disorders as a function of common occlusal features.
それによると前歯が咬み合っていない前歯部開咬や
左右どちらかの咬み合わせが反対になっている片側性交差咬合
上の前歯が下の前歯より6mm以上出っ歯
奥歯が5本以上無くなっている
等の場合が顎関節症の患者に関連が見られる一方
咬合は顎関節症患者の支配的な因子ではない
と結論付けられている。
別の見方をすると、矯正治療をして歯並びを美しくしても
必ずしも顎関節症まで改善するとは限らないということを
意味しているようだ。
またしても顎関節症は奥が深い