根管治療ブログ㊻.

一度失われた組織を再生させる

再生療法が歯周病だけでなく歯の神経にも

導入され始めている。

パルプ・リバスクラリゼーションという

私の時の大学の講義には聞いたこともない

当時からすれば夢の様な話しだ。

 

条件は現在の所限定的ではあるが

萌え始めて間もなく

歯の根がまだ短く、また薄く

完全に出来上がっていない永久歯が対象となる。

虫歯や外傷などで神経が死んでしまった状態でも

成功すれば、歯の内部の血流が再開されるので

幹細胞によって止まっていた歯の根の内外の

硬組織の成長が継続される。

今回の文献ではその問題点と現状での解決策について

解説されていた。

 

子供では転倒など外傷により

歯の神経を損傷してしまうことがあるが

従来からの水酸化カルシウム製剤を用いた

アペキシフィケーションは歴史があり

根の先を骨に似た組織で成長させ閉じていくことが

出来るが、新たな再生療法では

根の先だけでなくより

根の内部全体の神経スペースを

石灰化させ、歯の強度を確保できることが

優れている。

 

応用治療ではあるが

将来的に患者の利益の為に提供できるよう

勉強を継続していきたい。

 

引用文献

Bezgin T1, Sönmez H1

Review of current concepts of revascularization/revitalization.

Dent Traumatol. 2015 Aug;31(4):267-73.

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