今回はプローブについてのお話し。
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プローブとは歯周病の診査の時に
その先端を歯周ポケットの底部まで入れて
歯周ポケットの長さを調べる
目盛り付きの金属製器具です。
このプローブ、歯だけでなく
インプラントにも用います。
インプラントも歯周病(正式にはインプラント周囲炎)に
なることがあり、その診査には日本歯周病学会推奨の
CISTにもある様に欠かせません。
しかし、そもそも歯とインプラントでは
周りの組織がコラーゲンの走行方向や血管や
繊維芽細胞の量など
異なる点があるにも関わらず
プローブを歯とインプラントで同じ力で
同じ様に使用していいのか
という疑問があります。
結論は、Langらの研究(1994)や
AbrahamssonとSoldiniらの研究(2006)にあるように
約20gの力でプローブを操作すれば
歯でもインプラントでも同じ様に
プローブ先端をポケット底部まで入れられ
ポケットの長さを正確に測定することが出来ます。
日常生活ではスプーンで食べたり
コップで何か飲むにしても数十グラム、100g単位の
力を込めますが
プローブを同じように扱ったらとんでもない。
プローブは指先で1gの力加減が要求される
とても繊細な器具なのです。