味覚障害について勉強していたら
ふと自分もそうなのでは?と少し焦る。
アイスなど甘いものは舌の先の方でしか味を感じず
苦い物は喉の奥の方でしか味を感じないのが
おかしいのでは、と思ったのだ。
10年前国家試験前に口腔生理学を勉強していた時は
5つの基本の味(甘味、塩味、旨味、酸味、苦味)は
それぞれ担当の5種類の細胞が口の中にいて
舌の位置によってそれら細胞が偏って分布していることは
常識だった。
しかし今ではそれがアップデートされ
舌のあらゆる場所に5種類の細胞が
万遍無く分布していることが分かっている。
しかし、どうも私の感覚では舌の先で
酸味や苦味を感じている様子はないし
喉の方で甘味を感じている様子もない。
これって味覚障害なのだろうか?
気になったので、よくよく調べて見ると
確かに5種類の細胞は舌の先から喉の方まで万遍無く
存在しているが
部位によって「優位性」があるのだという。
従来から言われていた通り、結果として舌の前方では甘味を感じやすいし
喉の方では苦味を感じやすくなっているのだ。
これは舌の前方では生きていくのに必須の糖や塩分を
探知する為なのに対し
喉の方では苦い物など場合によっては
体に有害なものを飲み込むかどうかの
最終判断をする為の門番の役割を体が発達させた
結果だという。
ということで、甘味を舌の先でしか感じず
舌の奥の方で感じないのは全く問題ない事が
分かり、少し安心した。