皆さんこんにちは。
突然ですが、皆さんエビデンスという言葉は御存知でしょうか?
医学の分野では「科学的根拠」という意味で、
様々な調査・研究により科学的に立証された情報のことを言います。
近年、このエビデンスに基づいた医療を提供することが盛んに叫ばれており、
当ブログでも、根管治療におけるエビデンスについて紹介していきたいと思います。
第1回目は、前々回のラバーダムについてのエビデンスです。
それでは早速、
『ラバーダム下での根管治療の成績は、
簡易防湿群(ラバーダムせずにワッテ等で唾液が根管内に侵入するのを防ぐこと)
に比較して、治療前より優位に高かった。(P=0.0001)』¹
とあります。
要は、根管治療する際にラバーダムを用いた方が、
治療後に痛みや再発などの症状の出ない確率が高いということです。
ラバーダムは根管治療では手放せない理由の一つがこれに当たります。
次回も引き続きラバーダムについて取り上げていこうと思います。
引用文献
1.Van Nieuwenhuysen JP,Aouar M,D’Hoore W.Retreatment or radio-graphic monitoring in endodontics.
Int Endod J 1994;27(2):75-81.