根管治療ブログ53

今回も細かな検証を行った文献だ。

 

歯の内部を消毒薬で洗浄することは

根管内の除菌の為には欠かせないが

その際用いるシリンジの先端を

どのくらい奥まで歯の中に入れて注入するのが

効率的か検証している。

 

出来るだけ奥まで器具を入れた方が

薬剤の浸透が良いことは想像出来るが

自分で検証することは難しいので、非常に勉強になる。

 

シリンジ先端を根の最深部より

1㎜手前と5㎜手前の2パターンで

歯の内部の汚染物の残り具合を

レントゲンで調べて比較している。

結果はレントゲン写真で一目瞭然で

1mm手前まで入れた方が残存物が少なかった。

現実には、シリンジを奥まで入れ易くする為には

歯の内部を削る必要があることと

一方で歯を出来る限り温存したいことがあり

両者が天秤に掛けられるが

治療方針を左右する大事な点を確認出来た。

 

引用文献

Impact of needle insertion depth on the removal of hard-tissue debris.

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