顎関節症の症状の割合~エビデンスブログ~

顎関節症の症状はどんなものだろうか。

 

顎や顔の筋肉が痛い、口が開かない、耳元で音がするの

3つと定義されている。

しかし、他にも骨折など外傷によるものや

副鼻腔炎や中耳炎や歯痛など

似た症状をもつ疾患もあるので注意は必要になる。

 

今回は顎関節症と診断された患者が

どの症状をどのくらいもっているのか

調査した文献について

 

最初に挙げた3つのいわゆる身体の症状以外に

前回に同じく心理・社会的な側面

(精神疾患やストレス)も調査されているのが特徴だ。

Comparing TMD diagnoses and clinical findings at Swedish and US TMD centers using research diagnostic criteria for temporomandibular disorders.

によると

スウェーデンにおける82名の患者(女性64名、男性18名)の内

顔の筋肉痛が76%の人にみられ

顎関節の疼痛は25%の人に

関節円板転位(≒耳元で音がする)は右32%、左39%に

みられている。

 

また患者の18%が重度のうつ病と診断された。

前回に同じく筋肉痛の症状が最も頻度が高く

また、うつ病を合併している割合も無視できない

ことが分かる。

顎関節症と言っても、口腔内だけでなく

近接する耳鼻咽喉領域や自己免疫疾患など全身疾患

また精神疾患への対応も求められ

非常に奥が深い。

 

 

 

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