前回に関連して
顎関節症は心理的因子が密接に関与していることを
示唆する文献をもう一つ
狭義の口腔心身症には
舌痛症・歯ぎしり・再発を繰り返す口内炎に並んで
顎関節症があるが
Prevalence of temporomandibular disorder subtypes, psychologic distress, and psychosocial dysfunction in Asian patients.
では191名のアジア系の顎関節症患者を調査した所
39.8%の人に中程度から重度のうつ病の経験があることが
報告されている。
症状としては口の開け閉めに使う咀嚼筋の筋肉痛が
最も多く、患者の31.4%に認められていたという。
気に病めば病むほど顎関節症が
発症しやすくなる可能性があるので
何かあったら相談できるかかりつけ歯科医を
もっておくことは大事であり
また、うつ病が深刻化している場合には
症状の改善の為に、歯科と医科との連携の必要性が
分かる文献だった。