分からないことの多い顎関節症だが
統計から明らかな傾向が分かっていることもある。
平成23年の歯科疾患実態調査では
25~29歳を中心とした若い世代の女性に
特に顎関節症による痛みや音を自覚している人の
割合が大きい。音に関しては
先程の年齢層の女性で35%位の人が経験していた。
以下の文献でも
5から17歳の男女4724名を調べた所
顎関節症の患者数はは成長期に増加していて
さらに男児よりも女児に多かったという。
原因は不明だが、事実は小説より奇なりである。
成長期に関しては、絶え間ない顔の骨格や筋量
永久歯への交換に伴う咬み合わせの変化
が起きているので、それらを繋ぎ止めている顎関節への
負荷は成人よりも大きくなっているのかもしれない。
Prevalence of temporomandibular dysfunction and its association with malocclusion in children and adolescents: an epidemiologic study related to specified stages of dental development.