差し歯の寿命

今回は差し歯の生存率、いわゆる寿命

についての文献。

 

差し歯は家作りに例えやすく

地盤の上に土台があり

その上に家が作られているのが、差し歯の場合も

残っている歯という地盤の上に土台を作り

その上に冠という家を作っている。

 

地盤は頑丈な所もあれば緩い所もあり

家も木造があれば鉄筋もある。

残っている歯も、被せ物も

色々なケースがある。

そして土台には、現在主に

金属製の物と樹脂製の物の2種類がある。

 

今回の文献では前者の

古くから歴史があり、現在でも勿論使用されている

金属製の土台が入っている差し歯の寿命を調べている。

 

すると、ある傾向が出てきている。

差し歯でも両隣りに歯が残っていない場合は

残っている場合と比べて寿命が短くなり

また差し歯にバネを掛けて

入れ歯の支えとして用いると寿命が短くなったとのこと。

 

差し歯に力が過剰に加わらない様に

手を打つということも、当たり前の話ではあるが

再確認させられた。

 

参考文献

Raedel M1, Fiedler C2, Jacoby S3, Boening KW4.

Survival of teeth treated with cast post and cores: A retrospective analysis over an observation period of up to 19.5 years.

J Prosthet Dent. 2015 Jul;114(1):40-5.

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