歯周病ブログ㊶ 菌血症について

物事は角度を変えると

ガラッと変わって見えることがある。

歯周病の治療も歯周病が治るという良いこと

ばかり起こるのではない。

菌血症(細菌が血流に入り込んでいる状態)も

生じさせているのではないのか

といういのが今回のテーマ。

 

結論を先に言えば

歯科分野では歯周病治療に限らず

抜歯もそうだし

はたまた歯ブラシするだけでも起こり得る

というのが日本歯周病学会の見解。

 

しかし、それを恐れて治療を行わなかったり

歯ブラシをしなくなると、ご飯食べる際の

咀嚼行動だけでも歯茎を傷付けて

そこから細菌が体内に入り

菌血症が発症してしまう恐れも十分にある。

 

更に、発症しても免疫力に問題がなければ

一過性で終わり、特に症状が出ることなく

血管内から細菌が駆除されるが

有病の患者さんで免疫力が低下していたり

心臓に疾患がある場合には

菌血症の重症化や感染性心内膜炎など

合併症発症のリスクが上がる。

 

色々な因子を天秤に掛けて

どんな治療を行うか、または行わないか

行う場合には菌血症のリスクを減らすために

事前処置が必要かどうか考え

いずれにしても安全第一でなければならない。

 

参考文献

歯周病と全身の健康

日本歯周病学会

 

 

 

 

 

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