熱い心

昨日は大寒。

寒さも今がピークだと信じたい。

日中は幸い室内なので快適に過ごせているだが、

朝起きる時が辛い。この時ばかりは夏が恋しくなる。

 

赤道を越えてオーストラリアに行けたら…

気候も然ることながらサッカーにテニスと

スポーツも熱い。

全豪オープンテニス2回戦のナダル対スマイチェク戦は

熱さが絶頂に達した瞬間の一つではないだろうか。

予選上がりのスマイチェクにとっては格上の第3シードの

ナダルとの試合はファイナルセットまでもつれ、

そのセットも5-6まで拮抗していた。

続くナダルのサービスゲームで、カウントは30-0。

ナダルがあと2ポイント取れば4時間を超えていた

熱戦にも終止符が打たれる。

 

ナダルとしては一気に決めたい所だが、

一方のスマイチェクも次は何としてでも

渡すわけにはいかない大事なポイントを迎えていた。

ここでナダルがファーストサービスを打とうした丁度その時に

観客の大声が重なってきた。

それが原因かは分からないが

ナダルのファーストサービスは失敗し

次は球威よりも確率重視のセカンドサーブとなる為

スマイチェクに風向きが変わろうとしていた。

ところが、スマイチェクは主審に、さっきのサービスは公平ではなく

再度ナダルのファーストサービスへと試合を戻すよう申し出た。

主審もこの意見を尊重し、サーブは最初からやり直しとなった。

 

結局、このゲームをナダルが取りスマイチェクは敗れたが

ショットを放つ以外の盤外のプレーに、強く心を打たれた。

一流の人間は心技体を備えていると聞くが

そんな心のトッププレーを見ることが出来た貴重な瞬間だった。

 

私も朝が寒くて…などと自分に言い訳するのではなく

強い心を見習いたい。

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